女の子同士のトラブル、仲間外れ

年中や年長さんくらいのお姉さんになってくると、よくあるのが「女子同士のトラブル」その中でも今日は「仲間外れ・いじわる」についてお話したいと思います。

年少さんくらいだと近くにいるお友達となんとなく遊んだり、自分の興味のあることに一人で夢中になって遊んでいたりします。ですから、お友達が自分の貸してほしいおもちゃを貸してくれない。や、自分が使っていたおもちゃを勝手に取った。などとトラブルが発生することがよくあります。ですが少しお姉さんになってくると、周りを見て「あの子とは遊ばない」「あの子は仲間に入れない」的な実に人間臭い問題が発生してきます。

例えばです。5人の女の子で「おままごと・家族ごっこ」していたとします。お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、赤ちゃんと役割が決まっていて、それでごっこ遊びが進んでいます。そこにAちゃんが「いれてー」ときました。ちなみにAちゃんはいつも勝手に配役を決めたり、これはこうだから!と自分の意見ばかり言います。5人は「あとでー」と返事をしました。Aちゃんは先生とおうちの人にこのことを「意地悪された、入れてくれない、いじめだ」と言いました。

これはどちらが悪いのでしょう。確かに仲間外れや意地悪はよくありません。でも5人にもしっかりとした理由があり、いじめや意地悪とは限らないのです。今いるメンバーで成り立っていたおままごとが、その子が無理やり入ることで崩れてしまうなら「あとでー」「今は待って」「だめよー」と言うのもわかります。子供だって心がありますからね。

この時、私はまず5人になぜAちゃんをおままごとに入れてあげなかったか質問しました。前述の通り、Aちゃんが嫌いなわけではないけど、5人で役割を決めて遊んでいたので、今は入れられない。という考えがあり、「あとでー」と答えたとの事でした。また一人の子は「Aちゃんが入ると、やりたくないのにあなたは赤ちゃん役ね!と勝手に決められたりして、楽しくない」と教えてくれました。わかりますよね。大人だって自分の意見を無視されて押し切られては気分がよくありません。

そこで5人に私はこうお話しました。「5人の気持ちはよくわかるよ。勝手に決められたりしたら悲しいもんね。だから「あとでー」は間違っていないと先生は思う。それでいいよ!でも「あとでー」と言ったなら後で再度やるときにはAちゃんも誘ってあげて欲しいな。それと自分がAちゃんの立場だったらを少し考えてみてね」と。

そしてAちゃんにはAちゃんが嫌いではない事と5人が言っていた理由を丁寧にお話させてもらいました。Aちゃんはその話を真剣に聞いてくれました。その後ですが間に先生が入ったりすることにより、みんなで仲良く遊んでいますよ。

誰しもトラブルは面倒です。時には悲しくなります。もし意地悪されているのがわが子なら。。でも子供たちはそこから人間関係を学んでいます。相手の気持ちを考えることを学んでいます。自分の気持ちを伝えることも学んでいきます。トラブルに思えることもすべて学びになり、その子の「生きる力」になっていくのです。ですからいいお勉強だと思ってパパママは悩んでいるお子さんを見守ってあげてください。トラブルも大事なのです。

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