お友達を叩いてしまう、噛んでしまう時の対処法

保育園などに通っていると、どうしても言葉がうまく出ず、お友達を叩いてしまったり、小さいお子さんだとお友達の手や足を噛んでしまったりすることがあると思います。

保育園に迎えに言ったら、「お母さん、すみません。今日、おもちゃの取り合いからお友達の手を噛んでしまって。。。」なんて話はザラですよね。「あーーー申し訳ありません!!」と謝るしかない。よくある話です。

こんな時、親としては「うーーん、どうしよう。なんで噛んでしまうんだろう」と悩んでしまうもの。何なら子供に「ダメ!!」と強く叱ってしまったりしますよね。

ではこんな時はどうしたらいいのでしょう。

①まず子供を椅子などにしっかり座らせ、子供の真正面で同じ目の高さで、目をしっかり見ます。そして、噛む・叩くは「してはいけない事」だよ。と叱る感じでも怒る感じでもなく、真剣顔で話をする。大事なお話なんだよの空気感を込めて。

②なぜ、そうしてはいけないのか理由をシッカリとお話する。例えば自分が逆にされたらどんな気持ちかを聞いて、「いやだ!」となれば、「そうだよね、自分が嫌なことはお友達にしてはいけないね」と話すとか。またはママがそうされたら「悲しい気持ち」「嫌な気持ち」「泣きたい気持ち」と伝え、だからやらないでほしいと伝えます。

③その上で、叩いたり嚙んだりするのも本人には「大きな理由」が隠されています。その理由を聞いてください。「どうしてそうしちゃったの?」とにこやかな顔で。徹底して聞き役になってください。そして、どんな理由でも「それは嫌だったね」「悲しかったね」と共感してください。例えばお友達におもちゃを貸してもらいたかったけど貸してくれなかった。と言ってきたら、「そうなんだね、それは悲しかったね、貸してほしかったね」と。「わかる!わかる!」と気持ちで大きく頷いてあげてください。抱きしめてあげたり、頭をなでなでしてあげたらいいと思います。

④そして、「わかる!わかる!」から、でも噛んだり、叩いたりはバツなんだよ。と再度、念を押して伝えてください。 ②でお話した通り、「でもやられたお友達は痛いし、悲しいもんね」と同意を得る感じで話しましょう。その後、じゃあ、叩きそう・噛みそうになった時には、どうすることがベストなのか、子供と一緒に考えましょう。子供がこうすればよかったと思っていることがあれば積極的に聞いてあげましょう。基本的には「相手に気持ちを言葉で話す」ことがベストですが、うまく言葉が出ない、伝えたけど相手が反応してくれないなど、言葉での解決が難しい場合は、ぜひ子供に「そんな時は先生にお話しに行ってごらん」と保育者を頼らせてください。自分の気持ちを相手に伝えることはとても大事なことです。でも子供にとって難しい場合も往々にしてありますのでそんな時は先生と一緒に解決しましょう。

⑤そして最後に、確認してください。「叩くこと、噛むことはマル?バツ?」と。きちんとバツと理解できていたら、「そうだよね」「ママ、嬉しい」と褒めてあげてください。

⑥あとは「じゃ、おしまい」とあとは何もなかったことのように生活に戻りましょう。

言葉が安定して話せるようになるまでにはこれを何度も繰り返さなくてはいけないかもしれません。でも、子供は日々成長しています。親が一生懸命に伝えたことは、子供の心に響いています。少しずつでも必ず変わっていきます。ぜひ、諦めないでください。

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